第38章 親愛の時間
光「つーかさ、アイツ...やっぱヤバイよな?」
前原「アイツ...?」
いきなり話題がかわり、少し動揺しながらも聞き返した。
光「鷹岡。最初から嫌な感じしてたんだけどさ...
アイツ、絶対に何かある。」
そう言った高瀬は少し下をむいた。
この姿はどこか...何かを恐れている様だった。
前原「最初は近所の父さんみたいだったんだけどなー。なんか、
急に豹変したッつーか...父親は父親でもDV夫になったみたいな。」
俺は少し笑いながら言った。
すると俺の言葉を聞いた高瀬の態度が変わった。
光「......D...V?」
そう呟いた高瀬は突然震えだし、呼吸がどんどん荒くなっていった。
前原「お、おい!!大丈夫か!?」
高瀬に駆け寄ろうとしたが、鷹岡に殴られた腹が痛み、
駆け寄ることは出来なかった。
光「だ、大丈夫だから...!!は、はぁっ...気に、すんな...」
そう言う高瀬は、大丈夫には見えなかった。