第18章 しおりの時間
リュウキ「……ケ、エリート共は先公まで特別製かよ。」
いや、さすがにそれはねーから。
…って、今はそんな雰囲気じゃないから黙っておこう。
リュウキ「テメーも肩書で見下してんだろ?
バカ高校と思ってナメやがって。」
殺せんせー「エリートではありませんよ。確かに彼らは名門校の生徒ですが、
学校内では落ちこぼれ呼ばわりされ、クラスの名前は差別の対象に
なっています。」
…そうなんだけど、結構ハッキリ言うな。
殺せんせー「ですが、彼らはそこで様々な事に実に前向きに取り組んでいます
君達のように他人を水の底に引っ張るようなマネはしません。」
あ、よかった。普通に良い事だった。
殺せんせー「学校や、肩書など関係ない。清流に棲もうがドブ川に棲もうが、
前に泳げば魚は美しく育つのです。」
と、殺せんせーが言うと
神崎さんの表情が 少し晴れた気がした。
殺せんせー「…さて、私の生徒達よ 彼等を手入れしてあげましょう。
修学旅行の基礎知識を、体に教えてあげるのです。」
すると不良達の背後に、ゆらりと人影があった。
そしていっきに不良達の頭に辞書のようなしおりを
ゴッと振り下ろした。
赤羽なんか笑顔で…
わお…あれ絶対痛いわ。