第18章 しおりの時間
この声は…
光「赤…羽?」
そう思って入口を見ると、ボコボコに殴られた不良がいた。
…………は?
俺は思いっきり混乱していると、
不良の首もとに手があることに気がついた。
そして、その手は不良を離し 地面に叩き付けた。
渚「修学旅行のしおり、1243ページ。班員が何物かに拉致られた時の対処法
犯人の手がかりが無い場合、まず 会話の内容や訛りなどから地元の者か
そうでないかを判断しましょう。」
ページをパラパラとめくる音が響く。
渚「地元民ではなく、更に学生服を着ていた場合→1244ページ。
……考えられるのは 相手も修学旅行生で、旅先でオイタをする輩です。」
その声の主が誰かわかり、安心して顔を上げた。
光・茅野「皆!!」
よかった…皆 無事だったんだな。
リュウキ「なっ…てめぇら!!なんでココがわかった…!?」
渚「土地勘のないその手の輩は拉致した後 遠くへは逃げない。近場で人目に
つかない場所を探すでしょう。その場合は→付録134へ
先生がマッハ20で下見した…拉致実行犯 潜伏対策マップが役立つでしょう。」
神崎「……!!」
…すげえな、そのしおり。辞書みたいに厚い程の事はあるな。
杉野「すごいな この修学旅行のしおり!カンペキな拉致対策だ!!」
赤羽「いやー、やっぱ修学旅行のしおりは持っとくべきだわ。」
………
不良達((((ねーよ そんなしおり!!))))