第18章 しおりの時間
その時、カエデが小さく
茅野「…さいってー」
と、つぶやいた。
それが聞こえたのか、不良はカエデの首を思いっきり掴んだ。
!!
リュウキ「何 エリート気取りで見下してンだ。あァ!?
お前もすぐに同じレベルまで落としてやンよ!!」
光「っテメェ!!その手を離せコラァ!!」
怒りに満ちた俺は、起き上がり
不良に向かって蹴りを入れた。
その蹴りは、綺麗に不良の顔に入った。
不良はその反動で地面に倒れ、カエデを離した。
っしゃあ!!決まったァ!!
数秒すると、不良は起き上がり
不良「…お前、何すんだよ!!」
そう言って俺に殴りかかって来た。
俺は避けられず、思いっきり腹を殴られた。
光「グハッ!!」
カエデ「光!!」
リュウキ「ったく、手間取らせやがって…いいか、今から10人ちょいを夜まで
相手してもらうがな、宿舎に戻ったら涼しい顔で こう言え
“楽しくカラオケしてただけです”ってな。そうすりゃだ~れも傷つかねぇ。」
いってえなぁ…。
容赦なく殴りやがって……!!
リュウキ「東京に戻ったら、また皆で遊ぼうぜ。楽しい旅行の記念写真でも
見ながら…なァ。」
ヤバイ、このままだとカエデや神崎さんまでヤられちまう。
何とか、切り抜ける方法はっ………!!
そんな時、ドアの開く音がした。
リュウキ「お、来た来た。うちの撮影スタッフの登場だぜ。」
どうする!?こうなったら…
光「ッ撮るなら俺を撮れ!!その代わり、この二人には一切手出しは
させねーからな!!」
リュウキ「おお、威勢が良いな。んじゃ、お望み通り
お前から遊んでやるよ。」
カエデ・神崎「「光!!・光ちゃん!!」」
その時
「そんな事、させる訳無いでしょ。」
と、聞き慣れた声がした。