第18章 しおりの時間
リュウキ「ここなら騒いでも誰も来ねぇな。
遊ぶんならギャラリー多い方が良いだろ、今友達に召集かけてるからよ。
ちゃーんと記念撮影の準備もな。楽しもうぜ、台無しをよ。」
…渚達は大丈夫かな?
俺は何も出来なかったけど。
茅野「…神崎さん、そういえばちょっと意外。さっきの写真
真面目な神崎さんも ああいう時期あったんだね。」
さっきの写真…?
ちらっと見えたのは茶髪の女の子だったが…
光「え、さっきの写真って神崎さんだったのか!?」
神崎「………うん。うちは父親が厳しくてね。良い学歴 良い職業。
良い肩書ばかり求めてくるの。」
そう言って神崎さんはゆっくりと話し始めた。
神崎「肩書生活から離れたくて、名門の制服も脱ぎたくて、知ってる人の
いない場所で格好を変えて遊んでたの。……バカだよね。遊んだ結果 得た
肩書は“エンドのE組”…もう自分の居場所がわからないよ。」
するといつの間にか、不良が目の前に来ていて
リュウキ「俺等と同類になりゃいーんだよ。俺等もよ、肩書とか死ね!って
主義でさ」
と、今までやってきた犯罪同然の事を話し始めた。
リュウキ「俺等そういう教育、沢山してきたからよ。
台無しの伝道師って呼んでくれよ。」
コイツ等…狂ってる。