第14章 くるくるの時間
風が少しおさまり、砂埃の中からぼんやりと殺せんせーが見えた。
殺せんせー「……校庭に雑草や凸凹が多かったのでね。
少し手入れしておきました。」
そして砂埃が止んで、前を見てみると…なんとそこには綺麗に整備された
グラウンドがあったのだ。
うわっ!すっげ……
殺せんせー「先生は地球を消せる超生物。この一帯を平らにするなど
たやすい事です。」
まぁ、確かにそうだな。これぐらい出来て当然、か…。
殺せんせー「もしも君達が自信を持てる第二の刃を示せなければ、相手に
値する暗殺者はこの教室にはいないと見なし、校舎ごと平らにして
先生は去ります。」
…それは困るな。でも、どうすればいいんだ?
渚「第二の刃…いつまでに?」
殺せんせー「決まっています、明日です。明日の中間テスト、クラス全員
50位以内を取りなさい」
全員「「「「!!?」」」」
殺せんせー「君達の第二の刃は先生が既に育てています。本校舎の教師達に
劣るほど…トロイ教え方をしていません。」
…殺せんせーの授業スピードは本校舎の教師達より、遥かに速いし
わかりやすい。
ただ、今までずっと下位だったE組がそう簡単に達成できる目標じゃねぇ。
殺せんせー「自信を持ってその刃を振るって来なさい。
仕事を成功させ、恥じる事なく笑顔で胸を張るのです。
自分達が暗殺者であり…E組である事に!!」