第14章 くるくるの時間
前原「結局何が言いたいん…」
殺せんせー「先生方のおっしゃるように、自信を持てる次の手があるから
自信に満ちた暗殺者になれる。対して、君達はどうでしょう?」
そう言った殺せんせーは、校庭の真ん中でくるくると回りだした。
殺せんせー「“俺等には暗殺があるからそれでいいや”…と考えて、勉強の目標
を低くしている。それは…劣等感の原因から目を背けているだけです。」
そして殺せんせーは回転の速さを速めていった。
殺せんせー「もし先生がこの教室から逃げ去ったら?もし、他の殺し屋が先に
先生を殺したら?暗殺という拠り所を失った君達には、E組の劣等感しか
残らない。そんな危うい君達に…先生からの警告です。」
殺せんせーは更に回転を速めて、校庭に強い風が起き始めた。
…確かに、先生が教室からいなくなると 俺達には暗殺という
心を繋ぐ物が無くなってしまうのか…。
殺せんせー「第二の刃を持たざる者は…暗殺者を名乗る資格なし!」
そう言って殺せんせーは、校庭に巨大竜巻を起こした。
うわっ!すげえ風!!飛ばされるー!!
取りあえず俺は下にいる千葉を盾にした。
千葉「いや、高瀬!俺を毎回盾にすんなよ!!」
光「え!だってなんか盾にしやすいって言うか!?」
千葉「嬉しくねぇよ!!」
千葉はそう言っていたが、なんだかんだで盾になってくれた。
良い奴だな!千葉は!!