第4章 相棒とマネージャーの果敢な日々
ーSide 高尾ー
俺は今日のことで夜は中々眠れず、気付いたら朝になり、やっと寝た。だけど待ちに待った夏美ちゃんとのデートに遅刻する訳にはいかないので、充分な睡眠を取ることを諦める。
「…ねみー。てか、服どうしよ…。」
俺は数分悩んで、あることを思い付き、左手に右手の拳をぽんと乗せて言った。
「妹ちゃんに選んでもらえば完璧じゃん!俺、あったまいいー!」
俺は颯爽と妹ちゃんを呼びに部屋のドアをノックする。妹ちゃんは今寝起きなので少々機嫌が悪かったけど、俺は両手を合わせながら説得をする。
「お願い!今日、超超大事な日なの!だから、変な格好で行きたくないから、協力して!」
「…お兄ちゃん?それってデート?」
今更隠してもしょうがないので、正直答えることにした。
「おう!」
妹ちゃんは目を輝かせ、一気に上機嫌になる。そして、俺にのしかかり天真爛漫に尋ねてきた。
「マジで!?もう付き合ってるの!?その人可愛い!?今度写真見せて見せて!!」
「おいおい!落ち着けって!まだ付き合ってねーよ。もう本当天使みたいに可愛くて性格もいーんだぜ!!写真は今日取れたらな。」
「うわ、べた褒めだなー。お兄ちゃんがそこまで言うなんてその人すごいモテるんじゃない?」
「ああ、めちゃくちゃ。ファンクラブだってあるくらい。」
盛り上がっていた俺達だが、妹ちゃんはいきなり真面目な顔と声色で俺に話す。
「すごい人好きになっちゃったんだね。あたしの友達にもいるんだけど、綺麗で超モテる子はね、しっかり時間をかけてアプローチしていく方がいいよ!」
俺は妹ちゃんの話を大きくうなづきながら聞いていた。
「顔だけで寄ってくることが多いから、ちゃんと中身を見て好きになってくれる人を求めてるんだって。だから、落ち着いて焦らずに、何度でも玉砕するくらいの気持ちで行かないと難しいと思うよ。」
妹ちゃんの話が終わり、俺はなるほどとかなり納得した。
「サンキュ!さっすが!長期戦になりそうだけど頑張るわ!」