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Field Of View〜君を捕まえたい〜

第4章 相棒とマネージャーの果敢な日々


「そんなに私の事心配だったら一緒の学校通えばよかったじゃない。」

お兄ちゃんも流石に困ったような顔をして答えてくれなかった。だけど私は構わず続ける。


「秋田までわざわざ行ったのは、やっぱり大我のことがあるからなんでしょ?」

大我、という言葉にお兄ちゃんは目を鋭くさせる。
それで私はやっぱりと確信したところで、険しい顔をしてやっとお兄ちゃんが口を開いた。


「…夏美。悪いけど、お前が口を出す問題じゃない。」

そうやって、いつも隠すお兄ちゃんに私は思わず怒りがこみ上げて声が大きくなる。



「なによ!お兄ちゃんはそうやって、いつもいつも、1人で思い詰めて、勝手に悩んで、大事な事なにも言ってくれないじゃない!!私達血の繋がった兄妹なんだよ。少しぐらい話してくれたっていいでしょ!私、昔みたいに四人で笑ったり遊んだりしたいよ!」


思いの丈をぶつける私に、お兄ちゃんは冷静なようで実はすごい怒っていた。


「夏美。いい加減にしろ!それにこれは俺自身の問題だ。お前がどう口を出しても変わらない。それに大我とはもう兄弟を辞めたいんだ。」


その言葉を聞き私はショックを隠せない。
なぜそういうことを言うのか私にはわからないし、それに何を言ってもお兄ちゃんは聞いてくれそうになくて、私はつい涙をポロリと零す。


「…どうしてそうなるの?もうわかんない!!お兄ちゃんのバカ!!もう知らない!!」


私は捨て台詞を吐いて涙を拭きながら、階段を上がる。途中お兄ちゃんに呼び止められたけど、私は部屋へ向かい、ベッドで気が済むまで号泣していた。




…お願い、大我。早くお兄ちゃんを楽にさせて。目を覚まさせて…。



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