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Field Of View〜君を捕まえたい〜

第4章 相棒とマネージャーの果敢な日々


そんな先輩がいてくれて、俺は一気に嬉しさが込み上げ、大袈裟かもしれねーが幸せだった。
俺はこれ以上ないくらいの気持ちを込めてお礼を言った。


「宮地さん!本当に、ありがとうございます!!頑張りますわ!」

「おー、頑張れよ!明日のレポート、待ってるからよ!」

宮地さんは俺の背中を急に押しながら言った。当然俺は「うわっ!」と言ってびっくりする。

でも、まてよ。レポートって?
もしかして明日のこと知ってんのか?まさか!!

そう思って俺は真ちゃんを睨みつける。

「おい!真ちゃんだろ、明日の事言ったの!」

真ちゃんは打つのをやめ眼鏡を押し上げて冷静に言った。

「ま、人の恋路だからな。皆で共有するのは悪くないだろ。前にも言ったが、高尾わかりやすいし、隠しても意味ないのだよ。」


ちくしょー!!何って奴だ!真ちゃんに面白がられてるのがなんかムカつくぜ!!


俺はムカつきながら真ちゃんを睨みつけるが、もっともなことを言われてるので何て言い返したらいいのかわからない。そんな中宮地さんが俺の肩を叩いてきた。

「ま、そういうことだ!とりあえずちょっと練習してから帰ろーぜ!」

言われるままシュート練や1on1を繰り返した。2時間ほどたって練習を切り上げ、俺達はそれぞれ帰路に着いた。2人と別れて俺は夏美ちゃんの事を考える。


あの、夏美ちゃんが泣くって、一体何があったんだ?俺で力になれればいーけど。って、いや絶対になるんだ!!

宮地さんが折角チャンスをくれたんだ!ここで弱気になってどーする!?





夏美ちゃん。俺、お前の為だったら何だってする…。力になりたい…。守ってやりたい…。どこの誰でもなく、この俺が!





そう決心して俺は家に着き、明日のために早く寝ようとするが、緊張して中々寝れなかった。

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