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Field Of View〜君を捕まえたい〜

第3章 エース様に万歳!


真ちゃんとのやり取りが終わると、なかなか寝付けない俺は彼女がOKしてくれた余韻が蘇りエロい妄想を初めてしまった。




ー映画を見終わり、カフェで暫く喋ったら気付いたら夕方になる。店を出て夏美ちゃんと手を繋ぎながら駅を目指して歩いていると目の前にあるラブホに差し掛かる。

男だし当然目に入らないわけがない。
ラブホに目線を移した俺はその場にとどまり彼女と正面を向き合った。

『どうしたの、高尾君?』

彼女はラブホを見上げ、俺に目線を戻すと白くて滑らかな頬を赤く染めうるうるとした瞳で俺を見つめる。
その顔が可愛くて俺は耐えられず、彼女を思い切り強く抱きしめる。


『…高尾君?』

戸惑う彼女に俺は耳元で甘く囁いた。
『夏美ちゃん、俺はまだお前を帰したくない』


彼女は耳が弱いのか体がビクビクと震えていた。そして俺を拒否することなくそのまま俺の腕の中にいる。
しばらくの静寂が訪れるが、俺は彼女の返事をゆっくりと待つ。


『…あたしも帰りたくない。けど高尾君、あたしたちまだ付き合ってないのに』


ようやく口を開いた彼女。俺の欲しかった言葉が聞けて、顔のニヤケが止まらない。
だけどその前に言うことがある。話はそれからだ。
俺は腕の中にいる彼女の両肩を掴んで顔を覗き込んだ。


夏美ちゃんは俺を見つめてただ黙っている。
心臓のうるさい音に耐えられなくなったところで俺はついに言った。



『夏美ちゃん、初めて会った時からずっと好きだった。俺と付き合ってくんね?』



俺の告白を聞いた夏美ちゃんは大きな目を更に見開いて驚くも、すぐに俺に微笑みを向け俺の首に手を回してきた。



『あたしも、高尾君のことが好き。だって、明るくて優しくて誰とでも仲良く出来て、おまけにプレーもかっこよくてずっと憧れてたの!だからあたしすごく嬉しい……』


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