第2章 ご主人様とバスタイム(前編)
「もちろん。そうなるように仕込みましたから」
肉食獣を思わせる瞳が更に怪しく光る。
貴久さまはわたしの背中に腕を回すとメイド服のファスナーを下ろした。
エプロンの紐も解かれ、開いた背中から一気に胸の下まで服を下ろされる。
彼は私の首筋に舌を這わせ、ブラの上から優しく胸を揉み始めた。
それに応えるようにわたしは手を伸ばし彼のものをズボンの上から愛撫する。
固く、存在を主張するそれが愛おしくてしょうがない。
これが今夜もわたしの中に突き刺さり脳が痺れるほど悦くしてくれるのだ。
「お湯、溜まったようですね」
わたしの肩越しに浴槽を見て、貴久さまが呟く。
「あ、着替えをお持ちします」
「必要ないでしょう」
貴久さまはそう言うとわたしのブラのホックを外した。