第2章 性転トリップの時間
彼は正に僕の理想的その者だった…
僕の頭の中から飛び出てきたと言っても過言ではない…
クラスに付けばその場は全て彼の支配下になった…
この僕にではない…
さらに彼にとってはこれが普通なのか
ごく自然に教室に入り左側の一番後ろの席をチラッと見てからクラス全体に向かってたった一言言いはなった…
『……僕の席は何処だ…』
その小さな一言は…
クラス全体に響き渡り溶け込んだ…
そしてその場に居た全員が理解した…
《『左側の一番後ろの席を僕に寄越せ…』》
その席はもう人が座っている…
だからこそクラス全員に向かって言ったのだ《『その席を奪い取れ…』》っと…
彼の赤い……紅と黄の瞳が物語っていた…
《『僕の命令は絶対だ』》