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-----フクオカファーストハイスクール-----

第1章 うるさいギタリスト




音楽の授業が終わって、教室への帰り道では、
「エリーちゃん、さっき先生にできるようになったってほめられてたね!!」
「チャゲに教えて貰ってたんだってねー!あいつギターに関してはおそらく校内最強だからね!クラスにいい先生いて良かったじゃん!」
なんだか明るく過ごせた。
自信が付いたってことかな、これは。

でも、まだテストが残ってる。Fのコードもまだ不完全だし、
コードからコードへ指を変えるときまだもたつくし、
テストに向けて練習しなければならないことはまだまだある。


だから・・・今日も練習頑張ろう。
素直にそう思える。
そう思えるように、チャゲはしてくれた。


ギターを教えてくれたから、音楽の授業が怖くなくなった。それが一番なんだけど、その・・・
みんなの反応が怖くてびくびくしていたけど、
練習の時いっぱい話をしてくれたり、悩み事も聞いてくれて(まぁ所詮男子に話しても良いようなやつばっかだけど、それでも大きいかな)、

心が救われたようなかんじ。

ちっちゃい目をぱちくりさせながら、なんでも真剣に聞いてくれる。
彼と練習するようになってから、本当に明るくなれたな。


もちろんギターの練習も、毎日楽しみになってきた。
新しいことを覚えて、自分で使えるようになって、できることがもっとできるようになって・・・そんな喜びを改めて知ることが出来た。



部活も終わって、川辺に向かう。そのときのわくわくは、子供の時以来かも。
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