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-----フクオカファーストハイスクール-----

第2章 北海道からの転校生




「つーかそもそも、女の子に絡むなんてクソなんだわ。
どんだけヒマ持て余してんだよ。ヒマならおうちで宿題予習復習でもやってろよ」
手首の青黒いあざと手に貼ったガーゼが、よけいケンカに強そうに見えるな。
これはケンカでついた傷じゃないんだけどね。

「ッ・・・!!」

・・・現在の戦況はといいますと、
重明くんが圧倒的優位にありまして、すでに不良数人をノックアウトいたしております。

えー・・・なぜこうなったかといいますと、自分が彼らとぎこちないトーキングをしているときですね、
重明くんがちょうどコンビニから出てきて、そのままファイティングしたというわけでございます。
そしてこのわたくしは、特にできるようなこともないのでこうして観戦をしているのです。ぶるぶる。

重明くんの参戦により、私を取り囲んでいた人々の人数が減っております。減っております。

殴りかかろうとしてかわされて脇腹をドスッとやられたり、
隙を見せたところに頭突きを入れられたり、
それを見て戦意を喪失して逃亡したりといった具合で、
続々と戦線離脱者が出ています。



・・・というかケンカを見てるぶんにはこうしていられるんだな自分・・・



おっとそうこうしているうちに、ラストワンでございます。

「まだやんの?もうお仲間さんみんな逃げてるよ。友達に見捨てられて可哀想にな」
もうほとんどのお方はすごすごと逃げ出しておりますからね。

「てめーーー!!覚えてろよ!」

「いやいやこちらこそよろしくな。最近俺、ここにほぼ毎日来てっから、よく会うと思うからさ。
あれ名前なんていうんだっけ?」
そう言って相手の胸ぐらを掴む重明くん。

「・・・・・・くそったれぇ!」
捨て台詞を残して、最後の方もご逃亡されましたね。

「ウンコ漏らすんだったらパンパースでも履いてこいよぉ~~~!!!」
あら、そりゃ汚いよ。ものすごいラストの展開でしたね。
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