-----フクオカファーストハイスクール-----
第2章 北海道からの転校生
そんなこんなで、チャゲと私は土手で話し続けた。
時折チャゲがギターを鳴らしつつ、歌いつつ。
明るいチャゲがだんだん戻ってくるのが、よく分かった。
・・・・・・・・・
「ありゃ、そろそろ帰らないと暗くなっちゃうんじゃない?」
「そーだな。ま、今日はお前にいろいろ話してすっきりしたわ。やっぱエリーは良い友だ!!!!
ありがとぉーう!!!」
わぁーっと抱きついてくるチャゲ。・・・抱きついてくるチャゲ!?!?
「ぎゃあああああ!!!!」
「わわっ!!!つい男友達みたいな感覚でやっちゃったわ!!!
ほんっっっっっっっっっっっっとごめんエリー!ゆるしてください!!!」
真っ赤になりながら離れ、頭を下げまくるチャゲ。
「いいんだよ・・・よくないけど。
まぁ・・・私と話して・・・楽になったなら何よりだ・・・よ・・・」
良くない良くない。良くないぞ。
「あっ、江里ちゃんのかわいいお顔が赤くなっちゃってるぞー!!ぷぷぷ!」
「うわーーー!!!いやああああああ!!!チャゲ!このやろぉう!!!」
「お許し下さいませええええええええええええ!!!!
江里様ああああああああああああ!!!!!!」」
「うーん・・・まぁ良くないけどいいよ・・・でも良くないよ・・・」
このやろう。このやろう。
でも楽しい。
「はぁぁぁぁぁ江里様は女神様だぁぁ~~~~
うひゃー女神様女神様~~~~~~~~」
もう、一人勝手に騒いでる状態のチャゲ。
・・・呆れたような、でも放っておけないような・・・。
だけどそういうところがいいんだよな、このひとって。