-----フクオカファーストハイスクール-----
第1章 うるさいギタリスト
彼との食事はやっぱり楽しい。
ギターを教わってた時みたいに、いっぱい楽しい話ができた。
やっぱり彼と話をするのが好きなんだな、自分。
・・・食べ終えた食事を下げた後ほどなくして、大きな物体が運ばれてきた。デザートのパフェだが、こんなに大きかったとは。
「うっひょひょひょひょ!きたきた!!!」
大きなパフェを目の前にして、はしゃぐチャゲ。
しかし、向かいのチャゲの顔が見えなくなるほど大きなパフェなのだ。
「これが!これが食べたかったんだよ!ジャンボイチゴパフェ!」
すっかり興奮しているご様子。
「大きいね・・・私食べきれるかな」
すでにチャゲはランチプレート、エリーは生パスタを食べ終えた後なのだ。
「俺食べれる!これを食いにきたんだからな。
福岡県産あまおうを贅沢に使用したパフェで、2~3人前の量があるんだな。
下から・・・じっくり煮込んだイチゴソース、
果肉入りぷるぷるイチゴプリン、
つぶしたイチゴそのもの、
イチゴスポンジ、
ドライイチゴフレーク、
イチゴチーズケーキ、
イチゴゼリー、
イチゴがたっぷり入ったイチゴアイス、
イチゴソースを混ぜ込んだいちごホイップ、
最後にいちごをトッピングだ!どうだ!」
パフェを下から順に指さしながら、嬉しそうな解説。
「す、すごいね・・・」
「お前は食べたいところを食べられるぶんだけで大丈夫だぞ。
残りは全て秀之様の胃袋に入るって寸法だから。ぷぷ。
でもさっき言ったように2~3人前はあるから、遠慮せず食えよ。さすがに俺も全部は多いし。」
「そうだね。じゃあ、いっただっきまーす!」
まずはトッピングからぱくり。
甘酸っぱいイチゴの味が、口いっぱいに広がる。
「おいしいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
「おい、まだまだこれからだぞエリー!さ、食うぞ~!!」