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-----フクオカファーストハイスクール-----

第1章 うるさいギタリスト




男性用のネクタイピンやら革小物やらそんなものがあるところをうろつく。

好みじゃなかったらどうしようなぁ。
それ言ってたらキリが無いなぁ。

「これいいかな・・・げっ」
手に取った革財布の値段を見て、素早く戻してしまった。

革小物は、小さなモノでも値段が高い。
ストラップでも1000円くらいだし、今の財布は諭吉くんが登場するお値段。

「革小物はやめとこ・・・・・・」


ハンカチコーナーに目をやると、色とりどりのハンカチ。
刺繍があるものも並んでいる。
「ハンカチなら無難で良いかな・・・。」

ひとつひとつ手にとって眺めていると、
アコースティックギターの刺繍のハンカチがあった。
色違いがないか確認してみるが、どうやらそれが最後の一つだったようだ。

「これだ」

私は迷わずそれを手に取った。

これならいつも使ってくれるだろう。いやぁでもチャゲのことだから使ってくれるかどうかわかんないけど。

値段は1000円ちょっと。学生が普段使うハンカチにしてはちょっと高いけど、質の良い物なんだろう。
プレゼントにはぴったりだ。

レジに向かい、会計とラッピングを頼む。

これでよし。
小さな軽い手提げ袋をぶらさげ、天神をあとにした。
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