第2章 2咲目,入団
イリアの部屋に着いてこいつをベッドに寝かせる。
だがこいつは一向に俺の服を離そうとしない。
このままじゃ部屋に戻れねぇ。
俺はこいつに呼びかけた。
「おい…手ぇ離せ…」
「んん…リヴァイ…さ…」
こいつ…どんな夢見てんだ。
俺の名前を呼ぶなんて…。
そんなことより俺の服離せよ…。
このまま一緒に寝ちまうぞ……ん…?そうだ、一緒に寝ちまえばいいんだな。
俺はこいつの耳元で囁いた。
「…離さなかったお前が悪い」
そして、俺はこいつのベッドに入った。
ベッドは少し小さくて寝返りをうつと床に落ちちまいそうだった。
だから俺はこいつを抱きしめた。
あったけぇ。
これが人肌っつーもんなのか。
こんなあったけぇのは初めてだ。
すぐ睡魔が襲ってきた。
こんなことは初めてで少しだけ戸惑いながらも、俺は眠りについた。