第2章 “エース”を連れ戻せ

気付けば私は声を張り上げていた。その声に、皆何事かと一斉に振り返る。無意識の行動だった為、焦りで一気に顔が火照る。ただ、あのまま帰るのは、どうしようもなく寂しかった。皆の視線に、慌ててしまい、考えをまとめずに口を動かす。


「え、あ、あの、今日は、皆さんと帰れて、とても楽しかったです。しょ、正直、暗い中を一人で帰るの、とても不安だったんです・・・・・だから、あ、あ・・・・・・




























───────ありがとう、ございました」