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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第2章 “エース”を連れ戻せ


見上げると、そこには不機嫌そうに口を尖らせる影山さんが立っていた。おうふ・・・・どうしたんだろうかそんな怖い顔されて。そんな顔で見詰められると泣くぞ私。



怖くてな!!全く自慢出来る事じゃないがな!!



ビビり涙で視界が歪み始めると、不意に影山さんは瞳を逸らしてボソリと呟いた。
「・・・・・これ、食うか?」
「へっ・・・?あ・・・」
視線を下へ動かすと、影山さんの手には僅かに色味掛かった半月型の肉まんがあった。
「これは・・・・?」
「カレーまん・・・・・・」
「カレーまん、ですか・・・・」


何時の間に買ったんだ。主将とスガ先輩が肉まん買いに坂ノ下商店入ってからそんな経ってないよな。やる事早い。
「い、いらないのかよ・・・・」
「あ、い、いえっ、貰います。ありがとうございます」
「・・・・・ん」


眉間に皺を寄せ、ずいとカレーまんを突き出す。坂ノ下商店の明かりに照らされて、影山さんの顔は紅く色づいている様に見えた。
某有名アニメの傘を差しだす少年の様で、何だか甘酸っぱい気持ちになる。あの子良いよね。私がカレーまんを受け取ると、影山さんは羞恥を紛らわす為なのか手にしてるカレーまんを勢い良く齧った。











何ていうか・・・うん・・・・・キュンとした。凄く。


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