第2章 “エース”を連れ戻せ
「お前ら知ってたか??!!」
「俺知ってましたよ」
「おれも!影山から聞きました!」
「えええええええええ!!??ス、スガさんはっ??!!」
「知ってたぞー。ていうかその”前の関わり”に関わってるしなー」
「「ひええええええええええええええええええッッ!!」」
「え、あっ、ちょっと、スガ先輩ッ・・・?!」
「ふぅ~ん・・・・スガも関係してるのか・・・・」
主将の暗黒オーラが滲み始めているのが分かる。何故急に出ているのかは分からないが、前より黒さが増してる気がする。やべえ何か分からんがやべえ。
「おっ、おい!落ち着けよ大地!ちゃんと説明するからっ!」
「当たり前だ。主将としてちゃんと把握しておかないと
いけないからな」
ニコニコと笑顔を浮かべてはいるが、奥底が全く笑顔じゃ無い件について。
「ス、スガ先輩っ・・・!言っちゃうんですか・・・・?!」
「あ・・・・・・・・ゴメン瀬戸・・・・・・・」
スガ先輩今気付いたんですか。実はちゃんとスガ先輩とこの事は隠しておきましょうねって話してたんです。
スガ先輩と私の目の前には興味津々な様子の先輩三人組が立ちはだかる。私とスガ先輩は顔を見合わせると、スガ先輩は困惑を交えた笑顔を浮かべる。ごめんねって顔に出てる。
分かった許します。素敵だから。
出来ればずっと隠蔽しておきたかった事ダッタナー。一日に二度も土に埋まりたい気分にさせられるとかホントに予想外通り越して絶望ですわこれ。
とりあえず後で鼻水垂らして泣こうかな。