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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第2章 “エース”を連れ戻せ


「いやーそれにしても意外だったなー。俺てっきり瀬戸ってすげー大人しいやつなのかと思ってたぜ」

「あ、それ俺も思ってた!あんな風に大声上げるなんて思ってもみなかった!!」

田中先輩と西谷先輩の言葉に、内心『ですよねー』と返しておく。いつも控えめな塩対応してればそういった印象を植え付けられていても何ら不思議ではない。でもわざとじゃないんだなこれが。理由は怖いしどうやって楽しく会話出来るのかも分からないからあんな情緒不安定みたいな喋りになるんですガッデム。


「そうなのか?俺てっきりテキパキした子なのかと思ってた」
「へ?テキパキっスか?」
「うん。初めて会った時ハキハキしてたし、さっきみたいにカッコよかったよ」
「えぇッ!?今日が初めてじゃないんスか!?」
「え?う、うん」
おっとーこれはマズい。ホントにマズい。極めてマズい。バレる。バレてしまう。頭下げた事がバレてしまう。
「あー・・・やっぱそうだったのかー・・・・」
「?!」



「「ええぇッ??!!」」



ちょっと待って主将どういうことですかそれ。やっぱ何かの超能力者なんですか。
「だってどう考えたってそうだろ。何でヒゲチョコが唐突に瀬戸に独白始めるんだよ。それに、前に関わりがなかったら、瀬戸があんな凄い説得出来ないだろ」





「「お、おお~~~・・・・」」




私もおーと感心する反面後悔が荒波の勢いで襲ってくる。あんな大声で騒いだりすれば当然みんな見に来るし、前に関わりがあったことも勘付かれるに決まってる。
出来る事なら数十分前の私の襟首引っ掴んで『小声で説得しろ。さもなくばお前は羞恥心で切腹したい衝動に駆られる事になるぞ』って忠告したい。

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