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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第2章 “エース”を連れ戻せ


「・・・・・俺は・・・・」
前触れなくスガ先輩の声が漏れ出す。スガ先輩の後ろ姿を見詰める。
「・・・・俺は、影山が入って来て・・・正セッター争いしてやるって反面、どっかで・・・ほっとしてた気がする」
「!」
スガ先輩の言葉に一昨日聞いたスガ先輩の言葉を思い出す。“俺はあいつに頼り過ぎた”。あの言葉は、自身を責める言葉だ。
「セッターはチームの攻撃の“軸”だ。一番頑丈でなくちゃいけない。でも俺は、トスを上げることに・・・・・・ビビッてた・・・・俺のトスで、またスパイカーが何度もブロックに捕まるのが恐くて、圧倒的な実力の影山の陰に隠れて――――――安心してたんだッ・・・・!!」
スガ先輩の声が泣き出しそうに乱れたのを感じた。それと比例するかのように頭が下がり、肩も震えていた。まるで、かつての自分を恥じるかの様だ。その先輩の姿に、胸が苦しくなる。
「スパイクがブロックに捕まる瞬間考えると、今も恐い。―――――――けど」
スガ先輩が顔を上げる。














「もう一回、俺にトスを上げさせてくれ。旭」

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