第2章 “エース”を連れ戻せ
「あ!逃げるなスガさん!!」
「スガ待て!!」
田中先輩と主将が駆け寄ってくる。おおっと、とことん追及するつもりだお二人はどうしよう。
―――――ガララララッ!
「おつかれさまーっ!」
私の救いと癒しの神である武田先生はやっぱり神でした。どこまでも信仰させてください先生。
「集合―――――――ッ!!」
「「「「オースッ!!!」」」」
素早くみんなは武田先生の周囲を取り囲む。私も先生の隣へと立つ。先生の隣は落ち着くけど集合が掛かった時のこの場所は苦手だ。
「皆!今年もやるんだよね!?GW合宿!!」
合宿。久しぶりに聞くなーその単語。中学時代の合宿の記憶が蘇るが、脳裏の奥へと払った。
「GW最終日!!練習試合組めました!!!」
「!!」
「た、頼もしいな武ちゃん!!どうした!?」
「あ、相手は・・・・・!?」
「東京の古豪、“音駒高校”・・・・!!!」