第2章 “エース”を連れ戻せ
「スガ先輩・・・・私、すみませんでした・・・・」
「何言ってんだよ瀬戸!!頭まで下げて!!瀬戸は十分頑張ってくれたべ!!」
「でも・・・・・東峰先輩連れ戻せませんでした・・・・」
「確かにそうだけど、でもさっきの瀬戸の言葉できっと少しでも旭の気持ちは変わったよ」
「そうですか・・・・・?」
「ああ!そうだべ!!」
スガ先輩はニッと励ます様に明るい笑顔をくれた。先輩マジ大天使・・・・!!
「瀬戸は気に病む必要なんてないからな!明日も一緒に旭んとこ行って説得してみよう!ホラ!!早く部活行くベ!!」
「は、はい・・・・!!」
スガ先輩と一緒に体育館へ向かって走り出した。
そうだ、明日だってあるんだ!!ここで諦めたら試合終了ですよ瀬戸さん!!おっしゃ!気を取り直そう!!
「ってスガ先輩、私達鞄空き教室じゃないですかコレ・・・・?」
「ハッ!!!」
思いっきり私達はUターンして鞄を取りに戻りました。