第7章 おかしな烏野高校排球部
「酷いなー伊鶴ちゃんまで!俺と伊鶴ちゃんの仲じゃんか〜!」
問い詰める田中先輩や西谷先輩と私の間を裂くように、及川さんがニョンと割って入って来る。それに思わず、私も目の前の二人も目を丸くさせた。
「な、何ですか及川さん!ていうかどの仲ですか!」
「え〜ドイヒーだよ〜。二人でお茶までしたのに〜〜」
「「「お茶ぁッッ??!!」」」
烏野のみんなが素っ頓狂な声を上げる。鼓膜がビリビリと震えて反射的に目を瞑る。みんなが目の色を変え、気付けば私を取り囲んでいる。
「お茶っ…?!お茶ってお茶するのお茶か?!そうなのかっ?!」
「あぁ、うーん…日向の言うお茶がそのお茶なら そうだと思う…」
そう答えると、突然バタ──ン!!大きな音が響く。
「田中さんノヤっさん影山ぁ───ッッ!!!」
「LED!! LED持ってこい!!」
「バカそれは家計と地球に優しい よく光る電球だッ!!」
及川さんはニマニマと唇を歪ませながら先を続けた。
「それから〜二人っきりで話して〜、夜一緒に帰ったよね〜〜?」
────ゴパァッ!
「大変だ!ノヤが泡を吹いたぞ!」
「田中は意識不明の重態です!」
三人へおよそ15000のダメージ!瀕死の重症だ!!なんてこったい私の目の前で三人が花畑の向こう側へと歩み始めている!!