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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第7章 おかしな烏野高校排球部


* * *

──翌日 放課後 体育館にて

「瀬戸ー!」
「? 日向、どうしたの?」
後方から日向の元気な声が飛んでくる。先程サーブ練習100本を熟(こな)した後とは思えん。何たる体力だ。
「ちょっと見てくれよ!ノヤっさんすげーんだよっ!!」
西谷先輩が凄いのは何時もの事だぜ?とは言うまい。言わずもがなだから。

「ふっふーん見てろー瀬戸!この俺の神技をッッ!!」
西谷先輩は得意気な表情を浮かべると、座ったままの状態でバッと両脚を全力で広げる。
そして両手を床に付けると、グッと腕に力を込めて上体を浮かせて珍妙な格好を取った。





「一発芸。アシダカグモ」
「ブッハボッッ!!!」




想定外の事に思わず吹き出し、力が抜けその場に崩れ落ちてしまう。
「おおっ!!やったぞ龍!!瀬戸が笑った!!」
「うおおおおおおおさすがだぜノヤっさあああああん!!」
2人は歓喜の声を上げて喜びを分かち合い始める。私は先程のアシダカグモ攻撃が尾を引きまだ笑いが止まらない。そう来るとは微塵も想像出来なかった。笑い過ぎて腹痛い。


「おーいお前ら落ち着いて休憩しろー。この後が辛いぞー」
「「す、スンマセン!!」」
主将の一喝が飛び、田中先輩と西谷先輩が萎縮する。主将の言葉には人の気を引き締めさせる不思議な力があるのかもしれないと感じる。
言わずもがな私も自然と背筋が伸びる。笑ったことによる息の乱れを深呼吸で宥める。喉イタと腹イタの二重苦だこりゃ。そんな事を釈然と考えていると、背後から落ち着いた声が私呼ぶ。








「────瀬戸」


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