第7章 おかしな烏野高校排球部
よーしこの調子でドンドン探していこう。と、意気込んだは良いのだが、次から影山さんの怒涛の衝撃チョイスが連発される事となる。
その①
「なあ、これなんかどうだ?」
「ん?あ、これで……す、か……?」
影山さんが手にしていたのは、猿の動くおもちゃであった。
シンバルを持った妙に腹立つ顔の猿は、影山さんの手の中で沈黙していた。
ぜんまい式のようで、猿の背中には大きなネジが付属していた。影山さんはそのネジを回すと、猿はギギギと軋んだ音を立てる。
カシーンカシーンとシンバルを打ち鳴らし、「ウッキャキャキャッッ!!ウッキャキャキャッッ!!」と騒ぎ始めた。
その光景に私は、精神的に不安定にるよく分からない何かを、感じずにはいられなかった。
そんな私とは対照的に、影山さんは何故かキラキラした顔で見詰めていた。
これを選んだ影山さんの感性に対して、一番精神的に不安定になるよく分からない何かを感じてしまった。
「それは、やめた方が……良いと思います」
「えっ」