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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第7章 おかしな烏野高校排球部


私は武田先生の如く全力で皆さんに頭を下げながら携帯を取り出す。皆さんは全然良いよーと優しく返してくれた。仏かよ。

バッグから携帯を取り出すと、影山さんが私の側へとしゃがみ込む。その瞬間心臓が大きく跳ねる。おお…急に来られるとビックリスルヨ。
「親御さん出てくれそうか?」
無表情だが、瞳に憂色を帯びさせながら問い掛けて来る。私はその優しさに感謝しつつ、携帯の電源部分を押す。
「はい、今日休日ですし、多分出てく、」
「……瀬戸?」









まずい。これは、まずい。










一気に混乱の渦に叩き込まれた私は、影山さんの言葉に答える事が出来ず、無言ですぐさま立ち上がった。
「お、おい瀬戸?」
「ん、電話終わったのかー?」
再度問い掛ける影山さんと、ご飯を頬張りながら問う田中先輩の顔を見詰める。
「うおっ!!何だどうした瀬戸お前顔ヤバいぞ!!」
私の顔を視認した瞬間影山さんと田中先輩の顔が一瞬で真っ青に変貌する。
「え、田中さんどうし、うわああああああああ!!」
「ひっ、わああああああああ!!」
更に、田中先輩の声に釣られこちらを見た日向と西谷先輩も同様に悲鳴を上げる。






恐らく、今の私の表情は絶望により幽鬼の様な顔へと変化しているのだろう。






「皆さん、お願いがあります…」
「な、何だ……?」
怯えながら田中先輩が私を見詰める。その田中先輩の後ろには震える日向が隠れている。私は携帯を破壊せんばかりに強く握り締める。

























「誰が来ても、私は、居ないと答えてください……!」


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