第1章 瞳の先
「だからよーお前らよー」
………。
「サッと行って、スッとやって、ポンだよ」
………。
「な?」
なるほど分からん。
「?」 「?」 「?」
西谷先輩の話を聞いてる三人は疑問符を顔に張り付けていた。
そりゃそうなるわい・・・。日向の隣には、私の同じ1年生の月島蛍さん、山口忠さんが立っている。先程その二人と自己紹介しあったのだが…。
その映像はこちら。
* * *
月『ん?』
私『あ、こん、にちは…』
山『君、もしかして新しいマネージャーとか?』
私『は、はい。1年の瀬戸伊鶴と言います』
山『俺も1年!山口忠!よろしく!!』
私『は、はいっ、よろしくお願いしますッ』
月『……』
私『……』
山『ツッキー、自己紹介しないの?』
月『…1年4組、月島蛍』
山『ちなみに俺も4組だよ!』
私『あ、私は2組です』
山『そうなんだ!後、俺とツッキーミドルブロッカーなんだ!ツッキーとっても上手なんだよ!!』
月『山口うるさい』
山『ごめんツッキー!』
月『もう練習しよ』
山『へっ?!もう?!』
月『何。もう自己紹介終わったデショ?』
山『えーそうだけど…』
月『…ハァ、オシャベリは練習の後にすれば?』
山『あっ!そうだね!じゃあ後でね瀬戸ちゃん!』
私『は、はい。また…』
月『(チラッと私を見る)』
私『?』
月『(ぷいっとそっぽを向く)』
私『(え、えええええ……)』