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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第1章 瞳の先


「なんで俺がリベロだって思う?小っせぇからか?」
西谷先輩は値踏みするかのように問い掛けた。その鋭い視線に私の背筋が強張った。確かにリベロは身長の低い人に回されがちだ。しかしこの人は、違うだろう。


日向がそう思った理由は一つ。

「えっ?いや、レシーブが上手いから・・・・」

そう、上手いから。


ちらりと隣の日向を見る。日向は動揺しているが、それは間違った問いをすれば危険を招いてしまうからの動揺ではないだろう。
『どうしてそんなこと聞くんだろ。理由はそれしかないだろうに』
って思っている筈だ。純粋な日向の思想に少し口元が綻ぶ。
「・・・・・・」
西谷先輩の瞳はまだ疑いの色を残している。日向が本当にそう思っているのか信じれないようだ。もしかすると西谷先輩は前に何かあったのだろうか。
そんな風に思考を巡らせていると、横から不安気にたどたどしい語りが零れてくる。
「だって、リベロは小さいからやるポジションじゃなくてレシーブが上手いからやれるポジションでしょ?あっ!で、ですよねっ?」
「!」
先輩の瞳が僅かに見開く。どうやら日向の本心だと確信したらしい。
「お前・・・・・よくわかってんじゃねーか」
先輩が唇を尖らせて賞賛を零す。日向はどういうこと?と言いたげに小首を傾げる。日向は、先輩の問いが日向を試していたということに気付いていない。
心からリベロはレシーブが上手いからやれるポジションであると思っているから気付けないのだ。日向の純粋さはいつか人を変えるような気がしてきた。日向さんマジパネェッす・・・・・・!(ガクブル)

「あとキャプテンが“守護神”って言ってたし!」
「!!!」
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