第6章 手に手をとって
「伊鶴ちゃんが行くなら、行く」
「…私も潔子先輩が行くなら、行きます」
私達は暫くの間見詰め合うと、同時にプッと吹き出し、二人同時に笑い出す。あーもー大好きです潔子先輩。突然の事に、日向はえ、えっ?と動揺する。気にするな日向。女子ならではじゃよ。
「フフフッ、何でも無いよ。うん、じゃあ行こっか日向」
「え、良いの?!」
「うん、もちろん」
そう答えると、日向はパアッと瞳を輝かせる。すぐさま後ろを振り返ると、頭上で両腕の丸を作り、待機中の男性陣に知らせる。
すると、男性陣から喜びの叫びが上がる。
やっぱこういうノリは都会も田舎も変わらないもんなんだな。私と潔子先輩は岩から腰を降ろすと、男性陣の元へと向かう。その途中、潔子先輩がジッと私を見詰める。
「? どうしました?」
「…フフッ、ううん。何でもないよー」
そう言うと、潔子先輩はスルッと私の手を握り締める。私は突然の潔子先輩の可愛い攻撃に驚くが、私もキュッと握り返す。すると、潔子先輩は嬉しそうに繋いだ手をぶーんと振る。私も嬉しくなってぶーんと振る。お互い顔を合わせると、また笑い合った。
改めて潔子先輩みたいな先輩に会えて幸せだと感じた。
マジ幸せモンだよ私。アーメン。
※ ※
男性陣「「「「(何あの可愛い女神達…)」」」」