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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第5章 猫は鴉へ爪を突き刺す


         *    *    *

皆荷物をまとめ終わり、先生方の指示の元体育館から出ようとしたその時、



「あ゛ぁぁ​──────ッッ!!」



「「「「!!??」」」」
突然直井コーチが悲鳴の様に声を上げた。あまりの出来事にみんな直井コーチへ目を向け、何事かと目を白黒させる。
「ど、どうした急に!!何かあったのか?!」
猫又監督が動揺した様子で声を掛ける。すると、直井コーチは身体を震わせ、ゆっくりと猫又監督に顔を向ける。
「すみません先生…」
「な、何だどうした?!」




「新幹線の切符の時間、見間違えてました……」

「「「「え、ええええええええええええッ!!?」」」」




衝撃の事実に音駒の皆さんは驚きの声を上げる。が、孤爪さんと福永さんは、他のみんなの大声に仲良く耳を塞いでいます。ほわほわ組可愛い。
「え、えっ?!それってどーゆーことスか?!俺達一生帰れないってことスか?!」
「んなワケあるかい」
山本さんの焦りに焦った問いに、夜久さんは冷静にツッコミを入れる。最初から最後まで夜久さんのツッコミは輝いている事に静かに感動した私。


「い、1時間くらい早い新幹線の切符だった……」

「「「「い、1時間?!」」」」

「ううっ…すまん皆ぁ……」

つまり乗るはずだった新幹線は既に東京へと向かってしまっているということか。直井コーチは新幹線の切符を握り締め、今にも泣きそうになっている。
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