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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第4章 猫と鴉は再び兵刃を交える


           ※     ※

「こんのばかげ山!!!」
「なっ!?ばかげ山って何だコラ!」


先を歩く日向が突然くるりとこちらに振り返り、大口を開けて罵倒を浴びせてきた。日向は非難するかのように眉をひどく釣り上げていた。


「ばかげ山だろーが!!お前、瀬戸怖がってんの気付いてたろ?!」

「え、怖がって……?」

「はあっ!?気付いてなかったのかよ!?」


日向に伝えられた事実に驚きを隠せず、言葉に困窮する。日向は俺の反応に怒りが萎えたのか、呆れた様に溜息を吐く。


「……お前どんだけキレてたんだよ。いつもだったらすぐ気付いてただろうに」

「……悪い…」

「謝るんだったら瀬戸にだ!瀬戸は少しずつだけど心を開いてくれてる。なのに怖がらせてまた最初に逆戻りになったらどーすんだよ!ただでさえお前顔怖いんだから気を付けろよ!!」

「ヴッ……!わ、悪い」


こればっかりは日向に言い返す事など出来なかった。自分の感情に流されて、瀬戸が怯えている事に全く気が付いていなかったのだ。酷い罪悪感と後悔が襲ってくる。顔を上げられないでいると、気を遣ってか日向が静かに呟く。


「ほら、行こうぜ。遅れる」

「ああ……」

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