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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第4章 猫と鴉は再び兵刃を交える


そういえばそんな気が。次第に私の背筋が縮こまって行く。怖くて目を合わせられない。隣に立つ日向も冷や汗かきまくってるし。潔子先輩も気を遣ってか遠巻に見詰め、その瞳は不安を湛えている。


「で、何で音駒の主将と知り合いなんだ?」

「え、と…」


影山さんの持っているクーラーボックスが怖くなってきた。何故かそれで殴られそうで怖過ぎる。


「日向を探している時に、音駒のセッターの方を見かけたんです。で、音駒の主将さんに人を尋ねられまして。どうも彼は、その方を探しているらしかったので、そこまで案内して……ということがあったくらいです」


「ふーん……少しの間の割りには長く話してたな」

「そ、それは探すのを手伝ったお礼を言ってくれて、」

「音駒の主将随分と楽しそうだったけど、何話してたんだ?」
「え、それは、えっと……」


会話が進むに連れて影山さんの声が重みを増していく。その声の重みと比例して表情からも不愉快さが滲み出ている。
その表情に恐怖で口が縫い止められたように上手く動かない。唇の隙間から漏れ出すのは、「あ、う、」と何の意味も持たない単語だけだ。どうしよう、どうしよう。




「みんな、そろそろ行かないと」




突如出された助け舟は潔子先輩からだった。すかさず日向もそれに便乗する。


「そ、そうだよ!急ごうぜ!な?!」

「………分かった」


影山さんは不服そうに眉根の皺を深めるが、日向に引き摺られるように先に進んで行った。二人の姿がなくなると、ストンと強張っていた肩が緩んだ。


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