第4章 猫と鴉は再び兵刃を交える
ホントにそんなんじゃないんだからな!とまだ照れ隠しを続ける影山さんと共に日向達の方へと歩み寄る。どんだけ素直じゃないんだ影山さん。
日向は、まだノヤっさんマジかっけー!と歓声を上げている。
影山さんがふらりと日向に近付く。普段の調子に戻ったのか、いつもの不機嫌そうな表情が現れていた。
「リベロは試合中何回もコートを出入りするからわかりやすいように一人だけ違うんだよバカ」
「しっ、知ってるし!全然知ってるし!」
動揺が出てるぞ日向。と、不意に日向が影山さんのユニフォームを食い入るように見詰める。どうかしたのかと思うと、今度は自身の手にしているユニフォームを見詰める。
「かっ、影山が……一桁っ……」
「「言うと思った!!」」
田中先輩と月島さんそんなところで息ぴったりとか。