第4章 猫と鴉は再び兵刃を交える
* * *
「足足足ッ!!止まってんぞ!!手ぇ振り回してんじゃねえ!!」
潔子先輩と共に体育館へと足を踏み入れると、鳥養コーチの怒号が飛ぶ。夏の容赦無い暑さの中、この体育館はみんなの熱気により一際汗ばむ暑さをみせていた。
「先生」
「おっ?」
潔子先輩が声を掛けると、武田先生がくるっと振り返る。次にはパッと華の様な笑顔が浮かぶ。
「あっ、できた!?」
私と潔子先輩は同時に手にしていた紙袋を下ろす。潔子先輩は涼しげな表情で言葉を綴る。
「はい。クリーニングとか直しとか終わりました」
清子先輩が心なしか柔らかな声音で、その次の言葉を続けた。私達が内沢クリーニング店から受け取って来たのは、
「────ユニフォーム」