第4章 猫と鴉は再び兵刃を交える
「は、はっ!?そ、それどーゆー、」
「まぁ… でも」
戸惑う三人を知ってか知らずか、金髪の彼は言葉を続けた。
「ちょっと楽しみだよね、烏野との試合」
「「「!!?」」」
「ヤル気無し男の研磨が試合を楽しみにしているだとぉー!?」
モヒカン少年は立て続けに想定外の出来事が起こっている事態に、心の叫びがさらに漏れ出す。そんな彼に鶏冠頭の少年は無表情で警告をする。
「山本。そんなに元気ならテメーだけ練習増やしてやろうか」
「スっ、スンマセン…」
彼の言葉にモヒカン少年は青い顔して謝罪をする。それでも戸惑いは晴れない為、何で研磨が急に変に…明日槍でも降るんじゃ…!等、ぶつぶつと呟き始める。
「ブハッ!ウクククッ……!」
「えっ、何クロ急に。気持ち悪いんだけど」
突然笑い出した鶏冠頭の少年に、金髪の少年は遠慮無く批判する。鶏冠頭の少年は顔を上げると、愉快で仕方無いという表情で言い放つ。
「悪い悪い、ククッ!いやーさぁ、うん。
─────楽しみだなぁと思って」
「あああああああああああああッ!!やっぱ意味分かんねえええええええええ!!一体どうしたんだよ研磨あああああああああああああ!!」
「えっ、ちょ、何なの…?」
「だからうるせぇぞ山本」
─────対音駒高校練習試合まで あと2日