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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第1章 瞳の先


頭に大きくて温かい体温が二つ乗る感触がした。そしてそれは同一の感触ではない。疑問と驚きが頭を巡る。ゆっくりと顔を上げる。




─────そこには私の頭に手を置いて、呆れたように、でも温かくて優しい笑顔を浮かべる主将と菅原先輩がいた。




「全く、お前は気を遣い過ぎだ瀬戸」

「ホントだな大地。瀬戸は優し過ぎるんだ」

「えっ…?」


二人から発せられた言葉をすぐに理解出来なくて、代わりに呆けた様な言葉が零れた。徐々に二人の優しい言葉が鼓膜を擽る。それは同時に心にじんわりと染み込んでいく。


「瀬戸」


主将に呼ばれ、柔和な笑顔へ視線を移す。


「そんなぎこちない顔はやめてくれ。寂しいじゃないか」

「そうだ。だってさ──────」


主将と菅原先輩は同時に口を開いた。



「「───────」」


時が止まったように感じた。二人のことを何故か凄く眩しく感じた。その言葉を口にした時の、二人の姿が網膜に焼き付いて離れない。

















『『──────瀬戸はもう仲間だろ?』』



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