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好きです。

第1章 プロローグ


「なんでっていうか、……誰?」

 私は男から距離をとると、恐る恐る訊いた。すると、男は

「あ、自分佐々木祐介(ささきゆうすけ)ッス」

と、元気よく答えた。
 そして、じわじわと距離を縮めてくる彼。血走った眼をした祐介から嫌なオーラが漂ってくる。

「お友達からでいいんで、よろしこ」

 ぎゅと両手で握りしめられた私の手。息がかかりそうなほど顔を近付けた祐介の顔は生き生きとしている。

「よ、よろしこ」

 流行りの言葉だろうか。私も真似て挨拶をかわした。


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