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永遠の彼岸花

第8章 居場所


これは、夢だ
アンカの笑顔、裁判、赤、黒、白、女々師匠、大天使様
いろんな事がフラッシュバックの様に見えた
そして、私を呼ぶ声の聞こえる光へ一歩一歩ゆっくりと進んでいく

『ぁ......』
目が覚めた時、そこは見慣れた部屋だった
『...っ』
ズキズキと痛む頭を抑えあることを思い出した、また罪を背負った
それが、頭をよぎる
『......真依!』
様子を見に来たのかキングが部屋に入ってきて涙目になったと思った途端飛び付いてきた
『...真依の馬鹿!急にいなくなるなんて酷いよ!心配したんだからね!』
『...ごめん』
そうだ、向こうにいたのは5日間
こちらでは10日間だ
そう考えているといつの間にかキングが皆を呼んできたらしく
ディアンヌ以外全員部屋の中にいた
『...真依...』
パチン、小さいがそう音が聞こえた
そして、ヒリヒリと痛む頬をそっと触る
私の頬を叩いたのはメリオダスだった
『皆がどれだけ心配したかわかってるのか?勝手にいなくなりやがって』
『......』
返す言葉がなかった、自分の事を説明するわけにもいかずただ俯いていた
『何をしていたんだ?この10日間』
肩が震えた、まるで自分が責められている気がして...
だが、それと同時にまた過呼吸になった
苦しい、その苦しさから胸をギュッと掴む
『ごめ、なさい...っは...ごめん、なさい』
苦しさと辛さ、色々な事から涙が溢れた
『今は無理に喋らなくていい』
メリオダスはそう言って背中を擦った
呼吸が落ち着いた時、メリオダスの手が離れ
代わりにバンの手がまだ少し痛む頬に触れた
『おかえり、真依』
その言葉に、ただ涙が出た
そして、実感した...ここが、私の居場所なんだと
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