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永遠の彼岸花

第7章 罪の涙


『......』
ふよふよと黒い羽で空を飛んでいるが、服が天界での服なため白い服に黒い羽と反対色なのに不満になりながらも標的をずっと見ていた
そして、奴が入っていったビルの2階にはヤクザと思われる人がおりその中に混ざっていた
それを見てあることを思い出した
“裏切り”という言葉と憎しみ
しばらく会話を聞いていると奴等も私の過去と同じようにアンカを騙していることがわかった
その後すぐに天界に戻りその事を伝えると
翌日殺せと命令が下った。
そして、今日はアンカの裁判があった
『3級アンカ...罰則はなしとする
その代わり...堕天した元3級レイの罪を重くする』
それだけで裁判は終わった、あれを聞いた時アンカは悲しそうな顔をしていた
その後二人で話している時
『あのさ、私が...あいつを殺すんだ』
『うん、知ってる』
『憎くないの?私が...』
私がそう言うとずっと正面だけを見ていたアンカがこちらを向いて優しく微笑んで
『だって、私が騙されてるの教えてくれたのは...レイだから』
『ふーん、』
『だから、ありがとう』
『お礼言われると辛いわー...』
少し冗談めかして言うとアンカはクスクス笑っていた
そうだった、この笑顔を守りたかったんだ
その日はそれだけで満たされた
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