第2章 月光の明かり
ただ部活に打ち込んだ楽しい高校生活を終え 都内の高難易度の大学の経済学部に入学した
大学生活は苦痛の始まりだった
心の拠り所だったバスケをする時間など無く ただただ 勉強とインターンの繰り返しだ
大学卒業後父の会社を継ぐべく大学で学びながら現場でも学びつつという生活で友達はもちろん恋人など出来るわけなく華やかなキャンパスライフなどと言うものとは無縁だった
月に一度程度中学の友人からバスケをしようと誘われる事もあったがほぼ参加する事はできなかった
そんな苦しい生活を終え父の会社を継ぐも急な世代交代に直ぐに納得する大人などおらず常に誰かと衝突してばかりだった
毎日 毎日が憂鬱で退屈で仕方が無かった
1年経ってやっと落ち着いたがそれでも俺を気に入ってない奴はいる
居心地が悪い。
「ハァ。」
最近気づいたらため息をついている
一回ため息をつくと1年寿命が縮むらしい
いっそ寿命を全て使い切って死んでしまえば楽だろうか。
味気ない朝食をすませ重たい足で会社を向かった