第2章 月光の明かり
目が覚める
僅かに開いたカーテンの隙間から朝日が漏れている。
枕元の電光時計は6:00を映し出していた
いつも通りの朝 いつも通りの時間
「はぁ」
我ながら機械的生活を送っているな と征十郎は少し苦笑しながら体を起こした
昨日のパーティに飲んだシャンパンが残っているのか少し頭が痛い
「少し飲みすぎたか、、」
だがあんなパーティ飲まずにどう過ごせというのだ
お互いの顔色を伺いあちらこちらで様々な陰口の言い合い合戦だ
いっそディベートでもしたらどうだと常日頃思っている
重たい身体を起こし洗面台に向かう
淡い青のタイルが綺麗にはめられた清潔感がある
鏡には軽い二日酔いと生まれつきの低血圧で寝起き最悪という不機嫌そうな顔が写る
「23なのにもう10くらい老けて見えるよ征十郎くん」
自嘲気味に鏡の自分に言った