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真夏の残像(黒子のバスケ)

第4章 変化


side


『…お母さん…!お母さん……!




何で…私を置いてくの…!』






『分かるか?お前はもう要らないんだよ…



俺の新しい彼女、知ってる?



お前より…ずっと優しくて赤ちゃんみたいなんだよ。



子供?



無理だよそんなの。




引き取れるわけないじゃん。



じゃあな…』




『…お母さんだけは…



あんたの味方よ…



あんたが世界でどれだけ憎まれても母さんだけは…


だからあんただけは…



母さんの味方でいて…







…!!』






長い長い夢だった。



私が見ていた夢は…



1人の女の子の夢だった。




女の子は私の小さい頃にそっくりだった。



そして私にそっくりな女の人が病院のベッドに寝ているのをずっと泣いて見ていた。



多分その女の人は死んだのだと思う。












そして場面が変わった。



何だか懐かしい部屋で病院で寝ていた女の人と1人の男の人が話していた。




男の人はやけに笑顔で気味が悪かった。



そして部屋の隅で女の子は寝たふりをして話を聞いていた。


女の子は気付かれないように泣いていた。




そしてあの男の人が帰った時、一人の女の人が女の子を抱きしめて言っているシーンが映った。













どれも…初めて見た気がしなかった。



もし…あの女の子が私ならお姉ちゃん…は何処に?



もしかして…




私はその家の子じゃないのかもしれない…。





じゃあ…私は…













どこにいればー?













姉ちゃんも父さんも他人なら…私はどうすれば…?



















私は誰を頼れば…信用すればいいの?





私は姉ちゃん達にずっと嘘をつかれていたの?











人を信じるのが怖いよ…













決めた…






私は








もう誰も信じない…!






さよなら…




みんな。








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