第4章 変化
side
…私は…孤独だ。
実の親でもないかもしれない親に育てられ、
実の姉妹でない人とずっと居た。
姉ちゃんはそれを知ってるのだろうか?
知ってて隠しているのか…
本当に知らないのか…
分かんない。
誰か教えてよ…と頼んでも教えてくれやしない。
私は姉ちゃんに言われた通り、制服に着替えた。
やけに重くて嫌だった。
姉ちゃんはどこか焦っているように見えた。
でも私は何も言わなかった。
前まで大好きだったのに今では言う言葉全てが白々しく見える。
私は姉ちゃんの言葉を聞きたくなくて、机の中にしまっていたヘッドホンを取り出して部屋から出た。
姉ちゃんは少し悲しそうな顔をして私にご飯を食べようと言った。
私は軽く頷いて居間へ向かった。
久しぶりに一階に降りた。
人を信じないと決めたらこんなに楽だったんだ。
と思った。
私はパンを一枚食べて家を出た。
父さんが驚いていた。
私は父さんに行ってきますと告げて家を出た。
青い…
青い空だった。