第3章 退屈

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部屋の窓を開けて陽の光を浴びる。


太陽は平等だ。


どんな奴等にも均等に降り注ぐ。


逆に

運命は不平等だ。


どんなに嫌でも逃げられないし…どんなに良いことでも逃げられない。



自分で動向できるもんではない。


だから私は避ける道を進んだ。


この世でこれ以上大切な物は無いのに捨てた。














それと引き替えに起きた退屈は私の心を荒ませるのには充分だった。









私は毎日出ていた部屋を滅多に出なくなった。




部屋に引きこもるようになった。







笑わなくなった。









まず人と関わらなくなった。














不思議と死のうとは思えなかった。



そんな勇気は無かった。





ただひたすら六畳の部屋で悶え苦しんだ。








NOside





彼女は苦しんだ。





いっそ死んだほうが楽に見えるくらい。






でも彼女は死ななかった。






それが幸へと転ずるか…




さらなる破滅へと転ずるか…