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真夏の残像(黒子のバスケ)

第2章 決別


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は本当にバスケットボールが好きな子だった。


ある日、膝の怪我が原因でバスケットボールができなくなったけれど…



それでも情熱は変わらなかった。


それはの中学校のチームメイトが支えてくれたからだって知った時は…


涙が出るくらい感謝した。



そしてそのチームメイトが今度はの情熱を消した。



の怪我のためには良かったことだし、他のことにも目を向けるためにも決してデメリットばかりではなかった。





でもはそんな事は考えられなかった。





そして1ミリも泣かずに、1人で情熱を消した。




誰も傷つけず…



誰にも気付かれないように。













のチームメイトがどんな奴等かなんて痛い程知ってる。



バスケットボール超強豪校、帝光中学校…




「キセキの世代」







彼等は圧倒的な才能と恵まれた環境により、周りを寄せ付けず全中三連覇を記録した。



いくら私が反対してもはそこでマネージャーをしていた。




本当は中学校でもはバスケットボールをするはずだった。


できなくなったに手を差し伸べてくれたのが彼等だった。



そして離したのも…彼等だった。




運命とはなんと残酷なものだろう。



が心から信頼していた人に裏切られるという運命さえ逃げられないのだ。











助けられなくて…ごめんね。


もう遅いっていわれるかもしれないけど


今から差し伸べても良いかな?



あなたの苦しみを一緒に背負っても良いのかな?





だって…




貴方の姉ちゃんだもん。ごめんね。こんな情けない姉ちゃんで。








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彼女が部屋を出た後、机の上には古びた雑誌が置いてあった。




そこには1人の少女が



汗いっぱいで苦しそうに…でもそれ以上に楽しそうに
バスケットボールをしている姿があった。






でもそれは…






遠い 遠い昔…
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