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真夏の残像(黒子のバスケ)

第11章 悪寒


side

修造…






ニジムラ…シュウゾウ









『!』









あぁ、なんでこの人のこと忘れてたんだろう?









なんでこんな大切なこと…忘れてたんだろう。










私には…居るじゃないか。












信頼できる人が。











ごめんね、修造。
















また、頼っても良いかな?












私、もう、ダメみたい。










また、貴方の前で泣いても良いかな?








「おい!おい!」




「ん…むぅ」




「着いたぞ。」



「あ、火神くん。




…なんで?」




「お前が居なくなったからみんな集まってんだ。とぼけんな。」




「あー…そうだったね。」




私は軽く伸びをするとクルマから出た。








さっき迄あれだけ恐ろしくて怖かったことが



仲間がいると分かるだけでこんなにも楽になるんだ。







人間って単純なんだね。











自分が悩んでたことがちっぽけだ。









親が本当の親じゃ無いかもしれない?




そんなことどうでも良い。



あいつに私を接触させずに育ててくれたのは正真正銘パパと姉ちゃん。



そんな恩人に私は何をしてたんだろう。






もう、悩まない。



崩れても良い。




全て、全て思い出したから。


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